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逆さまつ毛とは?診断から治療までどうすればいいの!?

2024.05.30

逆さまつ毛治療

逆さまつ毛の原因やどこからが逆さまつ毛なのかの判断基準について解説しております。治らないと思っている方も多いかもしれませんが、専門のクリニックがあり、場合によっては保険適用になるかもしれません。受診の目安や手術による治療方法などをまとめています。

逆さまつげとは

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逆さまつげとは、本来外向きに生えるまつ毛が内向きに生えてしまう状態を指す言葉です。

まつ毛は、外部刺激から目を守る役割を持ちますが、内向きに生えてしまうと眼(眼球)に触れてしまうので、結果的に眼の表面を傷つけてしまいます。

ちなみに、逆さまつげはタイプがあり、状態により「眼瞼内反(がんけんないはん)」「睫毛内反(しょうもうないはん)」「睫毛乱生(しょうもうらんせい)」に分けられますので、気になる人はご自身のタイプを確認しましょう。

また、子供さんはご自身で気が付けないケースが多く報告されています。
念のため親御さんが確認すれば間違いないでしょう。

逆さまつげのタイプについて

それぞれのタイプで治療方法を検討する必要があります。
見極める必要があると考えてください。

眼瞼内反タイプ(がんけんないはん)

加齢・老化によってまぶたがたるむことが原因で、まぶたを支える部分のハリが失われ、内側に倒れこむことでまつげが眼に向かってしまう状態を指します。
先天性のケースは、成長につれて改善傾向がみられるとされます。

睫毛内反タイプ(しょうもうないはん)

まつげが眼に向かって倒れて生えている状態です。

通常、まつ毛は外向きのカーブ状に生えますが、このカーブが逆向きに生えてしまったりなど、多くは先天性とされます。

睫毛内反症タイプのケースでは、子供さんが生まれつきの状態に慣れているため、気づきにくい特性がありますので、注意が必要です。

睫毛乱生タイプ(しょうもうらんせい)

眼瞼の状態は正常、多くのまつげも正常、ただし一部のまつげだけ生え方に問題がある状態です。

不具合部分の治療が求められます。

逆さまつげの原因とは

逆さまつげタイプの多くは「先天性眼瞼内反」と「加齢原因の眼瞼内反」です。
先天性(生まれつき)は「乳幼児のときから瞼(まぶた)の脂肪が多い」や「瞼の形状の問題」により引き起こされます。

先天性のケースは、成長でまぶた部分の形状変化により解消する可能性がありますので、経過観察する必要があるでしょう。
ただし、成長による変化が見られないケースは外科的な治療を検討する必要があります。

加齢によるケースは、まぶたを構成するパーツの老化により形状が変化して逆さまつげ状態となるものです。
不快症状の改善をするために積極的な早期治療をオススメします。

逆さまつげの判断基準について

逆さまつげを放置すれば視力低下のリスクがあります。
早期に判断したいところでしょう。

病院では基本的に目視によって逆さまつげかどうかが診断が可能です。

自分で判断する場合の基準は、上まぶたのまつ毛は目視でも分かりやすいのですが、下まぶたにおける軽度の逆さまつ毛は、重力の影響を受けるため判断が難しいとされます。

このような場合は、寝転んだ状態で他の人に観察してもらってください。
まつ毛が眼球に触れているなら逆さまつ毛です。

また、不快なまつ毛を抜去すれば一時的に問題は解消しますが、1ヵ月もすれば再び生えてきますので、根本的解決には手術が必要となります。

受診に向けて

目の「ゴロゴロ感」「不快な痛み」を感じるなら、早めに専門クリニックで受診をしてください。まつ毛が眼球に触れている可能性があるためです。

その他、「目ヤニが多い」「かすんで見えにくい」「常に目が充血している」も逆さまつげの特徴です。
これらの症状を放置すれば、視力低下、視力喪失につながります。

受診に向けた診療科目ですが、基本的には「形成外科」および「眼科」となります。
目のトラブルなので「眼科しか選択できない」と思われがちですが、治し方として手術を伴う事例が多く、形成外科の分野になる点を理解してください。

自然経過による回復について

自然経過による回復は、子供のころの成長とともに自然治癒も期待できますが、逆さまつげの有病率をみると、0歳時には50%近くあるのに対し、10歳以上は5%を切る状態で推移します。

つまり、小さい子供は成長により回復する可能性があり、10歳以上は自然回復の可能性がほとんど無くなると考えてください。

小さい子供の逆さまつげは軽い程度なら様子を見てもよいのですが、10歳以上に達しているなら積極的治療が必要となります。

手術による治療

逆さまつげの根本治療は、手術による外科的治療が基本です。

埋没法(上まぶた)

医療用の糸を使用して、内側に向いている「まぶたの先端」を外側へ向ける治療方法です。
まぶたを開く際の「まぶたの先端」施術は美容整形・美容外科における二重術として幅広く行われており、まぶたへの折り目構造の構築が逆さまつげの改善・防止に効果的な施術となります。

埋没法(下まぶた)

下まぶたも、上まぶた同様に医療用の糸を使用して「まぶたの先端」が内側に巻き込まれるのを抑制します。

埋没法は、糸自体を皮膚内に埋没させますので、手術の痕跡を他人に知られることはありません。

切開法

まぶたに脂肪が多く、皮膚の垂れ下がりが大きいため逆さまつげとなるケースでは、切開法が選択されます。

この方法は、まぶたを切開して脂肪組織や皮膚タルミの除去および縫い留めを行う施術です。皮膚の垂れ下がりが大きい場合、埋没法では「まぶたの先端」の改善が難しいため切開法が選ばれます。

目頭切開(めがしらせっかい)

日本人の多くは「蒙古ひだ」が厚く、目頭部分に逆さまつげが発生しているケースが報告されます。

このようなケースでは、目頭切開により「蒙古ひだ」の除去で逆さまつげ状態の改善を行います。

目頭切開には「Z法」「W法」「三日月法」「リドレープ法」が選択され、それぞれに特徴がありますので、項目ごとに解説しましょう。

Z法

一般的に目頭切開で選択される方法です。
皮膚の切除は行わず、切開のみで目頭を露出させる施術となります。

「W法」と比較して、傷にともなう腫れが少ないためダウンタイム(回復期間)が短いメリットを持ちます。

W法

「蒙古ひだ」を切開および切除する方法です。
元に戻ってしまう可能性が極めて低く、変化・改善が大きい施術となります。

切除による施術のため「Z法」と比較してダウンタイム(回復期間)は長くなる傾向です。
施術の痕跡は6ヵ月~1年程度で分からなくなります。

手術後のポイント

手術後にはいくつかのポイントがあります。
項目ごとに解説しましょう。

洗顔・シャワー浴は翌日から可能

逆さまつげの施術後は、翌日から洗顔や洗髪・シャワー浴が可能となります。
ただし、目部分は切開による傷が存在しますから、やさしく触れることが鉄則です。

顔部分は血流が豊富で元々感染に強い特性を持ちます。
消毒液使用より洗顔の方が手術創を清潔に保てると考えてください。

手術翌日より洗顔料を十分泡立てて、やさしくなぜるような洗い方を心がけましょう。

手術後から2日間は患部冷却が必要

手術を終えた後は、2日間の患部冷却が望ましいとされます。
その理由として、まぶたの皮膚組織の薄さによる腫れを抑える必要があるからです。

まぶたの皮膚組織は身体の中で最も薄く、手術後の2日間はかなり腫れると考えてください。そのため、この期間をしっかりと冷却することで少しでも不快な症状の緩和ができます。

また、手術後2日間は「浴槽につかる入浴」や「激しい運動」を控えなければなりません。
理由は腫れによる炎症を助長するからです。

手術後3週間はアイメイクおよびコンタクトレンズ使用を避けること

手術後の傷が安定状態となるまでには3週間以上必要です。
安定状態となる前にまぶたを強くこする行為は、縫合した糸をゆるめて再発の可能性につながります。

「アイメイク(アイライン・アイシャドーなど目元に施すメイクの総称)」や「コンタクトレンズの装着」はまぶたへの刺激となりますので、手術後3週間以降から行うようにしてください。

手術後は「1ヵ月」「3ヵ月」「6ヵ月」で受診がオススメ

逆さまつげ治療で最も重要視される問題は「再発」です。
クリニックでは細心の注意を払い再発リスクを下げる努力をしますが、手術後の6ヵ月間は専門家による経過観察が必要となります。

治療効果を十分にするためには、専門クリニックによる定期的な経過観察が大切であり、そのために「1ヵ月」「3ヵ月」「6ヵ月」受診がオススメされるものです。

手術創の治り方

切開による外科手術を行った場合にできた傷を手術創と呼びます。
ダウンタイム(回復期間)について順を追って解説しましょう。

まず、手術後における「腫れ」ですが、ピークは「2~3日」となります。
外出制限はありませんが、アイメイクやコンタクトレンズ使用は制限されます。

「腫れ」の落ち着きには個人差があり、だいたい手術後「1ヵ月~3ヵ月」かかるものです。
そして「6ヵ月」もすれば皮膚組織は安定すると考えてください。

手術後の涙袋について

涙袋は、目の下部にある眼輪筋(がんりんきん)の発達により作られる膨らみを指す言葉です。美容面で涙袋の存在は重要視され、下まぶた下部に陰影をもたらして目全体が大きく見えるメリットをもちます。

下まぶたの逆さまつげ治療では、外科手術で涙袋が小さくなるリスクを考慮しなければなりません。

手術により完全に涙袋がなくなる可能性もありますから、ドクターとの治療方針カウンセリング時に確認をしてください。

高濃度ビタミンC点滴による術後回復について

高濃度ビタミンC点滴療法はガン治療の最先端療法として研究が進められています。
そして、ガン治療のみならず「傷の修復」や「炎症を鎮める効果」が期待されており、手術後ケアに最適な方法として注目を集めています。

さっそく概要を解説しましょう。

高濃度ビタミンC点滴とは?

ビタミンCは経口摂取(口から摂取)した場合、ほとんどが吸収されずに体外へ排出されてしまいます。

また、ビタミンCは身体の中で日々発生する活性酸素の除去に消費されます。
さらに、コラーゲン(タンパク質の一種)・カルニチン(アミノ酸の類縁体)・アドレナリン(ホルモンの一種)など生命維持に重要な成分の生成に関わっており、最終的には加水分解されて体内から消失・排出されていきます。

ビタミンCの効果をしっかりと発揮させるためには、血中ビタミンC濃度の上昇が不可欠です。そこで、効率の良い方法として点滴療法が考えられました。

具体的には、12.5gもしくは25gのビタミンCを含有する液体を静脈に点滴する施術です。
ちなみにビタミンC量をレモンで換算すれば、12.5gがレモン約600個、25gがレモン約1,200個に相当します。

手術創回復を早める目的の高濃度ビタミンC点滴療法は、抗酸化作用によるアンチエイジング(若返り効果)やシミ・歯周病改善効果も期待されますので、多くの患者さまから高く評価される施術です。

注意したいのは、点滴使用されるビタミンCのクオリティとなります。
安価な韓国製や中国製ビタミンCは防腐剤・安定化剤混入リスクがあり、クオリティの不安を否定できません。

国産のハイクオリティ・ビタミンCを採用する美容クリニックが安心の証と言えるでしょう。

保険適用について

逆さまつげ治療の保険適用について解説しましょう。

逆さまつげは放置すれば眼球を傷つけてしまう症状なので、状況により保険適用範囲内となります。

保険診療が適用されれば、一般的なケースでは3割負担の15,000円程度が治療費になると考えてください。

ただし、保険適用となるのは眼球を傷つける可能性が高い「重度の逆さまつげ」に限定されるものです。

もし、同時に一重まぶたから二重まぶたにしたいなど、美容目的を含むなら保険適用は難しく、最初から自由診療で治療を検討する必要があります。
いずれにせよ、最初から専門の美容クリニックを選べば安心でしょう。

まとめ

目の不具合が続く場合、ひょっとしたら逆さまつげかも知れません。
気になるなら、早急に専門クリニックへの相談をオススメします。

目元はお顔の重要なパーツです。
施術により顔の印象がかなり変わる可能性がありますから、逆さまつげをキレイに治療したいと考えるなら、経験豊富な美容クリニックを選択してください。

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